FCAヘリテージ部門とアルファ ロメオは、
2018年3月30日(金)から4月2日(月)にかけて京都の二条城に開催される『コンコルソ デレガンツァ 京都 2018』に、
“ディスコ・ヴォランテ(空飛ぶ円盤)”として知られる「1900 C52 Coupé(クーペ)」、
ならびに新型「Giulia Quadrifoglio (ジュリア・クアドリフォリオ)」という
過去と現在の名車をそれぞれ出展し、世界最高峰のクラシックカーが集結する同イベントをサポートします。
17世紀のユネスコ世界文化遺産である京都の二条城では、
3月30日(金)から4月2日(月)にかけて、世界最高峰の芸術的クラシックカーが一堂に集う『コンコルソ デレガンツァ 京都2018』が開催されます。
同イベントは、アーティストの木村英智氏によるイニシアチブのもと、2016年に初めて開催され、大きな成功を収めました。
FCAグループのイタリアンブランドに関する歴史を保護、促進する目的で創設されたFCAヘリテージ部門、
ならびにアルファ ロメオも2回目の開催となる同イベントに参加します。
FCAヘリテージ部門からは、歴史的名車である1900 C52 クーぺが出展されます。
通常は、マシンと車の両方を意味する語呂合わせとして「タイムマシン」という異名を持つ
アルファ ロメオ歴史博物館(ミラノ県アレーゼ)に保管され、目にできる機会の非常に少ない名車中の名車です。
そのフォルムから“ディスコ・ヴォランテ”として知られる 1900 C52 クーペは、
カロッツェリア・トゥーリングをテーマとした特別企画のゲストカーとして展示されます。
また、アルファ ロメオの新しいパラダイムを具現し、感情に訴える性能と独創性を誇る新型ジュリア・クアドリフォリオも出展し、
同ブランドの偉大な過去と輝かしい未来をリンクする不変性の象徴として2台が並ぶこととなります。
アルファ ロメオ 1900 C52 クーペ “ディスコ・ヴォランテ”
1900 C52 は、1900 Sprintをベースにジョアッキーノ・コロンボ(Gioacchino Colombo)によって設計され、1952年から 1953年にかけて製造されました。
モノコック構造のシャシーを持つ通常の量産車と異なり、1900 C52 クーペは、鋼管を組んだトレリス構造のシャシーをベースにしていました。
排気量1,997cm3のDOHCエンジンは一からすべて再設計され、
軽合金のクランクケース、シリンダーヘッド、ダブルカムシャフト、シングルインジェクターが採用されました。この卓越した名車は、最高出力158hp、最高速度220km/hを誇りました。
“ディスコ・ヴォランテ”の由来となったボディは、トゥーリング社によってデザインされ、
空力研究の成果とフライトの世界から得たインスピレーションを車の世界に取り入れるという、
主にアメリカを中心に流行していたトレンドを織り込んだものでした。
ホイール上に突出した独特の翼が低い重心の流線型フォルムとシームレスに一体化するボディは、その愛称にふさわしく、宇宙船を想起させます。
1900 C52はクーペが1台、スパイダーが1台、スパイダーの翼を短くし、全幅をスリム化した「fianchi stretti」バージョンが1台、スパイダーに6C 3000の機構を搭載したモデルが2台の合計5台のみが製造されました。